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五行説、相生相克について

姉(師匠)整体教子(せいたいきょうこ)と弟(弟子)整体学(せいたいまなぶ)によるお話形式の東洋医学基礎講座です。

(師匠)古代中国の人は物質を木・火・土・金・水の五つに分類したの、これが五行分類ね。
(学)この五つの物質から全てが出来ているという事なの?
(師匠)そうではなくていろいろな物質はこの五つに分類でき、そのどれかに属するという事なの。
木の性質は曲直つまり成長、火の性質は炎上つまり熱、土の性質は稼穡(かしょく)つまり収穫、金の性質は従革(じゅうかく)つまりひきしめる、水の性質は潤下(じゅんか)つまり潤したり寒涼の性質があるの。
次はいろいろなことを五行分類してみるわ。
季節は春・夏・長夏(ちょうか)・秋・冬と分類して五季というわ。
(学)長夏って何?
(師匠)長夏は土用のこと。この長夏の時期の丑(うし)の日を土用の丑の日としてウナギを食べる習慣があるわね。
土用の時期は一年で一番暑いときなので元気でいられるように精のつくウナギを食べるようになったのね。
(学)僕もウナギは好きだよ。土用の丑の日じゃなくても食べたいな。
(師匠)この五季に五能を合わせて考えるとわかりやすいわ。
五能は生・長・化・収・蔵の五つね。つまり春は生まれる・夏は長じる・土用は変化する・秋は収穫する・冬は蔵に蓄えるね。
また、色は青・赤・黄・白・黒の五色に分類されているの。
人の内臓は肝・心・脾・肺・腎の五臓に分類されていて、ここに五色と合わせて考えると
肝の悪い人は顔色が青く、心の悪い人は顔色が赤く、脾の悪い人は顔色が黄色で、肺の悪い人は顔色が白く、腎の悪い人は顔色が黒いと考えることが出来るわ。
五情という怒・喜・思・憂・恐もあるわ。
肝の悪い人は怒り、心の悪い人は喜び、脾の悪い人は思い患い、肺の悪い人は憂い、腎の悪い人は恐れるというのも考える事が出来るわね。

そしてこの五行には相生と相克という考えがあるの。
相生とは木は火を生む、火は土を生む、土は金を生む、金は水を生むという考えね。
そうすると木に属する肝を元気にすれば、火に属する心を元気にする事が出来る。
火に属する心を元気にすると土に属する脾を元気にする事が出来る。
土に属する脾を元気にすると金に属する肺を元気にする事が出来る。
金に属する肺を元気にすると水に属する腎を元気にする事が出来るという考えね。
相克とは木は土を克す(やっつける)、火は金を克す(金属は溶かされる)、土は水を克す(土で水を遮ることが出来る)、金は木を克す(木を切り倒す)ということなの。
そこで木に属する肝の働きを強くすると土に属する脾の働きを抑える事が出来る。
火に属する心の働きを強くすると金に属する肺の働きを抑える事が出来る。
土に属する脾の働きを強くすると水に属する腎の働きを抑える事が出来る。
金に属する肺の働きを強くすると木に属する肝の働きを抑える事が出来る。
水に属する腎の働きを強くすると火に属する心の働きを抑える事が出来るというように調節機能があるということなの。

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